国際結婚しかも子連れ再婚(ステップファミリーのフランス生活)

毎日「おー、こういう時にはこうくるか?!」って驚くカルチャーギャップ。
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国際結婚&再婚のほんとのところを語ります。
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フランスの遺産相続法(自分を守るために…)
これまで、遺産相続について、全く知らなかったのですが…

うちはたいした財産もないし、今回、私は直接の相続対象にはなりませんが、色々と気になったことがあって、調べてみると、不思議なことがたくさん分かりました。


ご存知の方も多いと思いますが、何かの参考にもなるかと思いましたので、書いておきます。



まず、日本の場合は、なくなった人の遺言が残されていない場合、相続分は、妻子がいる場合、まず配偶者が1/2を取り、残りを子供の人数で分ける、というスタイルです。

つまり、お父さんが亡くなった場合、お母さんが半分で、子供がふたりの場合は、残りの半分を子供ふたりで割る(つまり、子供ひとりにつき1/4)ということになります。


私はてっきり、フランスも同じだと思っていたのですが、何かの話で、夫が、

フランスの場合、ちゃんと遺言しておかない限り、配偶者は、相続権がないんだよ!

と言うので、ビックリしました。

それで調べてみると、フランスでは、遺言がない場合は、

生存配偶者(亡くなった人の夫または妻)ではなく、子供に全部、相続されるのだそうです。

ちなみに、夫婦が住んでいる家を子供が勝手に処分して、老いたひとり親が、住むところにも日々の暮らしにも困る、という現象が起きないように、子供が家を相続しても、親が死ぬまで住む権利を与える、というような取り決め(usufruit)はできるそうです。


うちは別に、そんなにたいした財産があるわけではないのですが…

ただ、うちの上の子は、連れ子なので、法的に私とだけ親子関係があり、夫とはないので、その点が気になっていました。


つまり、夫が先に死んだ場合、もし遺言がなければ、自分と法的に親子関係のある下の子だけに、夫の遺産が行ってしまいます

これも、ちょっと子供ふたりの公平性の面で微妙だな、と思ったのですが…

逆に、私が先に死んだ場合、ふたりの子供が遺産を相続するわけですが、上の子供と生存配偶者である夫の間には、法的関係がないので、こちらも微妙です。


実際には、夫の両親も、前もって遺言を用意しておいたのか、お義母さんが亡くなったときに、お義父さんがすべてを相続したようです。


うちの場合、夫の両親と同じく、お互いのうち、どちらかが亡くなったら、生存配偶者がすべてを相続することと、そのかわり、子供が25歳〜30歳ぐらいになって、自分の家を買いたくなったときに、贈与の形で援助してあげられるように、そのときに備えて、お金を積み立てておく、という点で、夫婦の間で合意しています。


祖母の死がきっかけで、こんな話題が出たので、うちも、近いうちにノテール(notaire=公証人)という、法的な書類関係だけを担当してくれる弁護士さんみたいな人に、きちんと書類を作ってもらうつもりでいます。


うちのケースでは当てはまりませんが、一番注意が必要なのは、フランス人と国際結婚をしていて、子供がいない夫婦の場合だと思います。

つまり、フランス人と結婚していて、子供がいない場合、相手が先に亡くなった場合、自分ではなく、相手の兄弟に相続権が生じて、自分は、ちゃんと取り決めがないと、住処にも困る状態になる可能性がある、ということらしいのです。


人を疑ってかかるのは良くないことだし、世の中、悪い人ばかりではないと思いますが、お金のことが絡むと、人間の嫌な面が出て、しなくてもいい嫌な思いをしたり、実際に困った状況に追い込まれることもあると思います。


縁起でもない話ですが、人生なにがあるか分からないので、こういうことはあらかじめきちんと調べて、書類を作っておくに越したことはない、と思います。


※色々とインターネットで調べて書きましたが、私は法律の専門知識はありませんので、皆様の責任でフランスのノテール(公証人)等にご相談になることをお勧めします

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| サラ | フランスの結婚・再婚関係の手続き | 18:10 | comments(11) | - |
フランス人と再婚した場合の子供の名字
フランス人と再婚した場合の子供の名字について、もう少し説明してみたいと思います。

(昨日の「フランスの子供の名字の決め方」の続きです。)


私の例をだして説明しますと…

1) 最初の結婚

私=山田花子(以下、すべて仮名です…)が、鈴木太郎さんと結婚して、鈴木花子に名字が変わりました。
子供が生まれて、鈴木春子という名前にしました。


2) 離婚

数年後、鈴木太郎と離婚して、私は、鈴木花子から、旧姓の山田花子に戻りました。子供の親権も私がとったので、子供も、鈴木春子から、山田春子に名字が変わり、私が筆頭者の戸籍に子供が入ります。


3) フランス人と再婚

離婚から数年後、ビクトル・ユーゴさんと出会い、恋に落ちました。
再婚後は、私は、山田花子と名乗ったり、ハナコ・ユーゴと名乗ったり、場合によって使い分けしています。
子供は、再婚後も、山田春子のまんま変更がありません。フランスの公的な書類も、Haruko YAMADAで通します。

4) フランス人との間に子供が生まれる

それから数年後、日仏ハーフの子供が誕生しました。
ジャック・ユーゴという名前にしました。

日本の国籍も取得したい場合(22歳まで二重国籍を持つことが可能なので)は、日本大使館に国籍留保の手続きをしに行きます(→ふつう、みんな、この手続きをします。あとから、日本人になる申請をするのはすごく難しいそうなので…)

日本の戸籍には、日本の名前(山田)で記載されますし、ファーストネームも日本名で記載することができますので、フランスで届け出ている名前(ジャック・ユーゴ)とは全く無縁の名前になってしまうこともあります。子供の日本名を「あきら」にした場合、戸籍に記載されるのは「山田あきら」となります。
あと、フランスのファーストネームも希望があれば、カタカナで記載することができます。
その場合、姓「山田」名「あきらジャック」となります。

この時点まで、戸籍には、夫の名字は全然反映されないんですが(山田あきらの父の欄に「ビクトル・ユーゴ」と記載されるのみ)、希望がある場合は、パスポートには、夫の名字(ユーゴ)をかっこに入れて記載してくれます。
(この場合、パスポートには、「Yamada(Hugo)Akira Jaques」と記載されます。

なかなか複雑ですが、まぁそんなもんだと割り切ってしまうと、別にどうでもいいか、という気もします。

いろんなケースの方がいると思いますし、法律面などについてのご質問には、あまりお答えできませんが、私の例を取って、説明してみました。

そういえば、先日、日本のお友達から、

「『激しく家庭的なフランス人愛し足りない日本人』という本を読んだけど、まさにお宅のご主人のことが書いてあるようだったよ」
と言われました。

そう言われると、内容が気になります。
まあ、タイトルからして、フランス人をほめて、日本人の悪口を言ってる本みたいなので、ちょっとは想像がつくんですが…

近くに日本の本屋さんがあれば、立ち読みでもしに行くところですが、フランスの地方にどっぷり埋まってると、そういう機会もないので、ネットで調べてみました。


激しく家庭的なフランス人愛し足りない日本人

ちなみに、タイトルを良く憶えてなかったので、「フランス人、愛」で検索したところ、フランス人と愛をテーマにした本がずいぶんあって、ビックリしました。

日本人にとっては、「フランス人=アムールの国」、ってイメージなんでしょうね…

こういう本には、キレイごとだけではなくて、強烈なフランス女子もいることも、付け加えておいてほしいものです(笑)

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| サラ | フランスの結婚・再婚関係の手続き | 17:37 | comments(19) | - |
フランスの子供の名字の付け方
フランスの子供の名字の決め方についてのお話です。

日本の場合、結婚した夫婦は、同じ姓を名乗るし、この二人の間に生まれた子は、夫婦が選んだ姓を名乗ることになりますよね?

これが、フランスだと、子供の名字は、長子が生まれた時に選び、以後、同じお父さんとお母さんから生まれたきょうだいは、同じ名字となります。

私が知ってる限り、子供の名字を父親の名字と同じにしている例が多いんですが、父親と母親の名字をハイフンでつなげた名字の人も結構います。

ちなみに、結婚してなくても、父親が認知していれば、父親の名字を名乗る、とかそういうことになっているようで、私の周りの結婚していないカップルで、子供がいる人の場合、子供の名字は父親の名字にしている、というケースが多いみたいです。

ちなみに、子供の名字は、離婚したり、再婚しても変わりません。

変えてはいけないのか、変えないだけなのかは、分かりませんが、私の友達の子供たちのケースをみると、離婚時や再婚時に、名字を変えた例は見たことがありません。

なので、家族全員が、名字が違う、というケースがよく生じます。

郵便受けの表札に、家族全員のフルネームを書いてる人がいますが、名字が全部違うのをみたことが何度かあります。

わかりにくくなってきたので、また明日、詳しく書きます…
頭がこんがらがってしまった人がいたら、ごめんなさい…

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| サラ | フランスの結婚・再婚関係の手続き | 01:55 | comments(5) | - |

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