年末に書きましたが、ジョジョ君の幼稚園の先生に、
「新年早々、できればご夫婦で、親子面談に来てください!」
と宣告されてしまいました。
うちの夫は、
「幼稚園の年長組なんだから、子供が、先生の思い通りにならなくても、それが当たり前だろう。問題があるのは、ジョジョ君ではなくて、先生のほうじゃないのか?」
というスタンスなので、ちょっと心配ではありましたが…
面談の前に、
「先生と関係が悪くなったら、迷惑をこうむるのは、ジョジョ君なのだから、できるだけ先生の話を『はい、はい』と聞いて、できればまるく収めよう!」
ということで、意見がまとまりました。
面談はまず、親と先生が話して、それから、子供を呼んでくる、ということになっていたのですが…
年長組の教室に行ってみると、見たことのないオバサンがいて、
「私は、学校にたまに来るプシコローグ(心理学士?)です…」
ということで、先生は味方がいて心強そうな顔をしていました。
先生の言い分は、
「ジョジョ君は、グループでの活動が苦手で、みんなで何かを作りましょう、と言っても参加してくれないんです。
帰りの会で、今日なにをしたかみんなが順番に発言するときも、全然、発言がないので、困っています。
本当は、やればできるのに、みんなでぬり絵とか、お勉強をするときも、私が隣に行って、見張っていないと、やらないんです…
静かにお話を聞かなくてはいけない時に、フエルトペンでドラムのリズムをやったりするので、周りの子も気が散って困ります…」
ということでした。
私は、もっと強烈な、「取っ組み合いのケンカをして、他の子に怪我をさせる」、とか「他の子を、危険な遊びに誘う」とか、そういうタイプのお叱りを想像していたので、ちょっと拍子抜けしたのですが…
一応、夫との約束どおり、神妙な顔で、
「それは困りますね…」
と言ったところ、隣で夫が、
「僕だって、グループ活動は、子供の頃から苦手なんです。
社会に出てからも、いばる上司とか、おべっかを使う同僚とか、根回しとか、そういうのが嫌で仕方なかったから、ジョジョ君の気持ちは良く分かります!」
と、妙に自信たっぷりに発言したので、ふきだしそうになりました!
心理学の先生は、月に1〜2回ぐらい、クラスで何人かの「問題児」(とは言いませんでしたが、そういうニュアンス)を集めて、なんらかの活動をさせて、様子を観察しているそうです。
その中で、ジョジョ君は、グループ活動になると、いつもムズムズ動いていたり、落ち着いて座って集中することがなかなかできないようで、先生の判断では、「心配性」で、いつも不安を抱えているように見える、とのことで、
「小さいときにトラウマになるような事件があったり、妊娠中に問題があったりしたのではありませんか?」
と聞かれました。あと、姉がいると言ったところ、
「お姉さんはいつも一緒に暮らしているんですか?
上の子が、離婚したパパとママの家を行き来している家庭の場合、下の子にも、不安な言動が見られるんですよ…」
と言われましたが、うちはそういうケースでもないので、心理学の先生は、なにかと材料を探したいようでした。
ここでまた、うちの夫が、
「僕も、神経質で心配性で、なにかといつも不安なんです!
…だから、細かいことで、神経質になる、ジョジョ君の気持ちが分かります!」
と、またつっこんだので、私が、
「遺伝、ですかね…」
とつけ加えたところ、先生たちも大爆笑してしまいました。
担任の先生が、
「どんな小さなことでも、ジョジョ君が、気になっていそうなことがあったら、言ってくださいね!・・・こちらでも、必ず、対処しますから…」
というので、夫が、
「そういえば、ジョジョ君のことを、名前+ピピ(フランス語で、おしっこの意味)と呼んでいる男の子がいて、そのときに、ジョジョ君がベソをかいていました!」
と言ったら、先生が、
「あー、それは良くないわね!ちゃんと注意します!
でも、クラス全員、色々とその手の名前がついています。
例えば、ジュリアはジュリア・カカ(うんちの意味)と呼ばれていますよ…」
と、こともなげに言ったので、ジュリアが可哀想になりました(笑)
結局、思い当たる節はあまりないけど、とりあえずもっと専門のカウンセラーに一度相談して欲しい、と言われました。
それから、ジョジョ君が呼ばれて、やってきたのですが…
心理学の先生が、ジョジョ君に、今日のミーティングの概要を、真面目に、かいつまんで説明してくれたのですが、その間も、ジョジョ君は、黙って聞いているものの、両方のほっぺたを交互に膨らませて、指でつっついて「ぐぷー、ぐぷー」と変な音を出したり、足をバタバタさせたり、まさに落ち着きのない態度そのものだったので、夫と目をあわせて、爆笑しそうになりました。
結局、面談の後で、夫が、
「ジョジョ君も心配性かもしれないけど、担任の先生のほうが、もっと心配性っぽかったぞ!」
と言っていました。
ともかく、何も解決しなかったものの、私たちが理解を示したことで、先生が少し安心して、態度をやわらげてくれたら、それが一番いいのかも…と思いました。
ちなみに、先生の名前はヴェロニックなのですが、前の学期に、ジョジョ君が家でよく、
「ヴェロニック、ニック!ニック!」
とよく言っていたので…
(ニックは、英語のFワードと同じ意味!)
「あれは、面談のとき、言わなくて良かったのか、言った方が良かったのか…」
と、夫とまた爆笑してしまいました。
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