国際結婚しかも子連れ再婚(ステップファミリーのフランス生活)

毎日「おー、こういう時にはこうくるか?!」って驚くカルチャーギャップ。
国際結婚のホンネ話や、ステップファミリーのトホホな苦労話、笑っちゃう勘違い、などなど!
国際結婚&再婚のほんとのところを語ります。
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映画『そして父になる』と、同じテーマのフランス映画
先日、フランス人のお友達の家に遊びに行ったときに、奥さんのほうが、開口一番に、

「今やってる日本映画を見た? 絶対に見たほうがいいよ!!」

と絶賛するので、下の子を連れて、夫と初めて3人で映画館に見に行ったのですが…


『そして父になる』という是枝裕和監督の作品です。


フランス語のタイトルは『Tel Pere Tel Fils』です。

「この父にしてこの息子あり」、という意味なので、ちょっと違う…と思いましたが…


映画そのものは、とても良かったです。

子育てというのは、親が思ってるとおりにはならないものだし、親の理想が、子供にとっても、望ましいとは限らない、というのを、すごく上手にすくい取って表現していると思いました。

あと、福山雅治が出ているドラマとか、映画を、見たことがなかったのですが…

本当に「やな奴」なのか、いい人だとしたら、演技がすごく上手だと思いました(爆)


ジョジョ君が、映画中に「チュッパチャップス」を2本食べて、さらに「ママ、おなかすいた〜」とうるさかった他は、なんとか長い映画をちゃんと見られたことは、良かったのですが…

夫が、映画の前半から最後まで、ずっと泣き続けていたのには、ビックリしました!

(私は、最後のほう、特に福山雅治が、子供が撮影したカメラの写真を確認するシーンだけ泣けました)

涙もろいにも、ほどがある!! と思いましたが、ジョジョ君と、同じぐらいの年の子供の父親の立場にフォーカスが当たっている話なので、思い切り「ジ〜ン」と来たみたいです。


入る前に、ジョジョ君は、チケット売りのおばさんに、

「VO(フランス語吹き替えじゃない、日本語オリジナル版)だけど、大丈夫なの?」

と言われて、

「日本語わかるから、大丈夫」

と嬉しそうに言っていました。



ちなみに、余談ですが…

フランスにも、産科での子供の取り替え事件を扱った映画があります。


夫が、「絶対おすすめ」というので、DVDを買って、一緒に見ました。

『La Vie est un Long Fleuve Tranquille』
(「人生は長く静かな川」、という意味。なんか、「美空ひばり」みたいですね!)



amazon.frのリンクです。
(日本語にはなっていないみたいです)

皮肉ぽいコメディなので、『そして、父になる』みたいには、感動しませんが…

いかにも、フランスらしい、ブラック・ジョーク満載…という感じです。


ちなみに、『タンギー』はもっとご存知の方が多いかもしれません。

上の『La Vie est un Long Fleuve Tranquille』も、『タンギー』と同じ監督です。

日本語の解説は以下をどうぞ。

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=3368

 
 
JUGEMテーマ:フランス
| サラ | フランスのメディア | 00:42 | comments(2) | - |
アラフォー雑誌の良し悪し
前回と前々回、日本に一時帰国したときに、女性誌を何冊か買って、

「どれもこれも、全然おもしろくない・・・」

と、すごく不満に思ったのですが・・・

今回は、アラフォー世代を対象とした雑誌があるのを発見したので、「マリソル」と「美Story」という雑誌を買ってみました。

私が買ったのは上の2冊です。

「VIVI」と「BLENDA」を読んでいたうちの娘の、

うわ〜!・・・読者モデルが、おばさんだ〜!!

と言う声を無視している限り、結構楽しく読めました。


確かに、年齢をセグメント化したことで、今のお悩みにちょうどいい記事があって、ご親切にも、読者モデルの5〜10年前と今のファッション比較とかメイク比較(だったかな?)など、かゆいところに手が届くような記事もあり、日本のビューティ事情にうとい私にも、結構分かりやすくて、参考になりました。

特に、ヘアアレンジのページで、「ペッタリ髪でお悩みの人」の写真が、なんとなく自分を見るようだったので、おすすめされていたような大型のヘアーカーラーを500円で買ってきて、ドライヤーで髪を乾かすときに、試してみたところ・・・

手間がかからない割に、結構ふんわりして、「ペッタリ感のある人」を解消できたので、良かったです。


フランスの女性誌は、モデルさんはどうみても十代、読者モデル?なども主に20代の若い子が多い割に、記事はごちゃまぜで、アンチエイジング化粧品の特集もよくあるし、大人が読んでも十分おもしろいルポルタージュものも多くあるのですが、ファッション写真とか、ヘアアレンジやメークのページは、いまいち共感できないものがあります。


娘が「おばさんくさい」とけなすアラフォー雑誌の「読モ」(と略すらしい)も、私にしてみれば、

えー、この人、42歳の割には、目の下のクマもシワも目立ってないし、髪型もちゃんと今風になってて、いいんじゃないの〜?

などと反論することしきりでした。

逆に、娘の「ブレンダ」という雑誌のつけまつげを二重につけるテクニックなどのページを見て、

「このページの写真の子、頑張ってる割に、みんなブス〜!」

「いくらなんでも、この目はないよね!!」

などと盛り上がりました。


ちなみに、年齢で雑誌が断層化しているのは、ファッション系だけなのだと思っていたのですが・・・

日本の建築物についての特集が面白そうだったので、「サライ」という雑誌を買ったら、やたらと記事に、

サライ世代にも人気のXXX・・・

という感じで書いてあり、誰が読んでもいいような内容の記事なのに・・・と変な感じがしました。


ちなみに、読みながら、どの世代が「サライ世代」なのか・・・??と謎に思っていましたが、最後のほうのページの、読者のおたよりコーナーを見たら、投稿者がみんな60〜70代の男性だったので、これは、なんとなく不思議に思いました。

ちなみに、特集自体はとてもおもしろかったです。


あとは、最後に空港の本屋さんで一冊買って帰ろうと思ったところ、あまり選択肢がなく、究極に重いのを承知で、写真がキレイだからフランスで眺めるのにいいかな・・・、と思って買った「家庭画報」ですが・・・


写真はさすがにキレイだし、おもしろい記事もありましたが、値段と重さの割に、やっぱりちょっと・・・

母の雑誌を読んでいるような、世代ギャップを感じるのでした。


このブログを読んでくださっている皆様は、どのあたりの雑誌を愛読されているのでしょうか???

 JUGEMテーマ:フランス
| サラ | フランスのメディア | 16:37 | comments(14) | - |
ELLE(フランス版)の脱毛特集記事
ELLE脱毛特集の写真 
今週(1月15日発売)のエルELLE(フランス語版)の特集記事は、VIOラインの脱毛です…


夫が、ル・モンド紙を買うついでに、たまにELLEを買ってくるのですが、今週は、なかなか張り切って買ってきたので、なにかと思いましたが、中を見て、納得しました(笑)

おっ!と思う写真が何枚かありましたが、一応、変なブログだと思われても困るので、指で隠してみました…逆に、変さが増したような気もしますが…(笑)

ちなみに、私は上の写真の人の仕上がりみたいなのがいいかな、と思います(下のリンクだと4ページ目)。

毛質もあると思いますが…本当に必要部分にだけ、うっすらとベールがかかっているような仕上がりで、不自然な感じがせず、柔らかそうで、とてもキレイだと思いました。

最初のページの逆三角形は、あまりにもわざとらしすぎて、好きになれませんでした。

ちなみに、ツルツルの写真はありませんでした!

ELLEのオフィシャル・サイトで、本物の写真がみられますし、記事も読めますので、ご興味がある方はどうぞ。

↓直接、記事にリンクさせています。
http://www.elle.fr/elle/Beaute/Dossiers-beaute/Soins-Visage-Corps/Sous-les-jupes-des-filles-epilation-mode-d-emploi/La-theorie-du-triangle/(gid)/1119532


*追記
ELLEの上のリンクでは、下の方にスクロールすると、読者のコメントが読めるのですが…

この記事については、賛否両論で、フランス人女子の本音が出ていて、なかなかおもしろいです。

「なんで男に気に入られるように、脱毛しなけりゃならないのよ!」
とか、
「こういう写真を女性誌に載せるなんてショック。プレイボーイ誌を買ったわけではないのに…」
とか、
「仕事中にこっそりElle.frを見ているので、サイトの一面に、こういう写真を載せてもらっては困る。確かに、仕事に関係ないサイトを見てる私が悪いんだけど…」
とか、
「ELLEは自由な女性というメッセージを常に発しながら、結局は男の作りだす女性のイメージにとどまるための雑誌。男を誘惑するメイク法にばかりページを費やしている」

とかいう、お堅いフェミニスト的な意見などもある一方、

「写真はとてもアーティスティックで良かった」
とか、
「もっといろんなヘア・スタイルがみたいので、もっと写真を載せてほしい」
とか、
「脱毛しているけど、とても清潔で便利」
とか、
「私はイギリスに住んでるけど、イギリス人の女子はフランス人より自由で、したい人は自由に脱毛しているし、男に気に入られるかどうかなんて、別に誰も気にしていない」
とか、
「コメントを読んでいると、いまどき『私はフェミニストだから脱毛なんてしない』って言うけど、体毛がボーボーで、デブで髪もボサボサで、ついでにサボとポンチョでも着てれば、その方が女性は解放されるわけ??」

という手ごわいけど笑える意見も…

JUGEMテーマ:ヘアケア
| サラ | フランスのメディア | 18:26 | comments(10) | - |
マイケル・ジャクソンの「This is it」
おくればせながら、マイケル・ジャクソンの最後のコンサート前の記録映画を見てきました。

夫も私も、特にマイケル・ジャクソンのことはファンではなく、アルバムも一枚も持っていないのですが、仲良くして頂いている方たちのブログで紹介されていて、すごく良さそうな映画だな、と思ったので、あんまり乗り気でない夫を誘って、見に行きました。

夫は、行く前は、

マイケル・ジャクソンのことはよく知らないけど、死んだあとも金もうけのために本人を食い物にしているような映画だったら、後味が悪いんじゃないか?

と懸念していましたが、私も、そういう映画じゃないといいな、と思いながら見に行きました。

映画は、マイケル・ジャクソンの最後のコンサートのリハーサルの様子と、ミュージシャンやダンサーへのインタビューといった、ドキュメンタリーなのですが、マイケル・ジャクソンへの思い入れの強い、オマージュになっていて、見た人が多分みんな、マイケル・ジャクソンって、完璧主義者で、自分にとても厳しく、でも人には優しく、いい人だったんだなぁ、と思うような映画でした。

そして、特にマイケル・ファンではなかったといえ、80年代に流れていた有名なナンバーを聞くと、やっぱり胸が弾むというか、あー、これこれ!というピッタリした感じがするのでした。

帰り道、夫と、

マイケルは、アメリカの人種差別に負けずにポップの帝王になるためには、あれだけ肌を白くして、整形手術をするのが、どうしても必要だったのかな?

それでも、いろんなスキャンダルに巻き込まれたのは、やっぱり黒人が成功したゆえの報復だったのではないか?…あんなことをするような人には、とても見えないけど…

というような話をして帰りました。

80年代に、同時代的にマイケル・ジャクソンを「ベスト・ヒットUSA」とかで見ていた頃は(中学生・高校生のころですが)、マイケル・ジャクソンっていう歌手は、なんとなく、大事なところをオブラートに包んだような、一般ウケするために、加工されている商品のような、そういう印象を受けていました。

実際には、マイケル・ジャクソンというメガヒット商品の中には、人格のあるひとりのアーティストが、ちゃんと中にいたんだということが、今回の映画で感じられましたが…

当時の私は、洋楽では、マドンナとかボンジョヴィとかプリンスのほうが、人間味というか、ダイレクト感があって、共感できたのでした。

個人的には、「スリラー」の昔のビデオ・クリップを、映画の中で、もう一度流してほしかったです

3Dバージョンの「スリラー」を作っていましたが、オリジナルの「スリラー」のクリップのほうが、ずっと良くできていたと思いました。


あと、ムーンウォークなどの足の不可思議な動きや、マイケル特有の上半身のアンジュレーション、アイソレーション技や、独特の手の動きは、ダンスを習っている身としては、ダンサー視点で見ていても面白かったです。

股間に手を当てて、クックッとやる動きだけは、単に骨盤を前後させればいいだけなので、誰でもコツだけ分かれば簡単にできるのですが(特に、ベリーダンスやアフリカン・ダンスをしたことのある人には、なじみのある動きなはず)、うちに帰ってから、夫と二人で練習して遊びました(笑)


 JUGEMテーマ:映画
| サラ | フランスのメディア | 11:39 | comments(4) | - |
映画「Whatever Works」(ウディ・アレン作品)を観にいきました…
映画Whatever Worksポスター写真
数週間前の話ですが、ウディ・アレンの新しい映画「Whatever Works」が公開されていたので、見に行きました。

ウディ・アレンの映画は、この数年ずっと公開されると、映画館に行って見ているので、今回も、

何の話か分からないけど、とりあえず、見に行こうか?

というノリで、批評も何も読まずに、夫と見に行きました。

も面白かったですが、今回の作品のほうが、更にシナリオ展開とトークの面白さでぐいぐい惹きつける、という意味で、ウディ・アレン的な魅力が発揮されていて、面白かったです。

あと、久しぶりにウディ・アレンも、スカーレット・ヨハンソンも出てこない映画だったので、ウディ・アレンが純粋に監督しただけの映画もいいなぁ…と思いました(笑)

(主人公の口上をきいていると、ウディ・アレンそっくりなのですが…一応、見た目が別人ということで、安心して見られます…)

あと、ウディ・アレンの最近の数本は、舞台がヨーロッパだったわけですが、今回は、久しぶりにニューヨークです。

ストーリーは、NYで成功者の暮らしを投げうち、日蔭者的隠居ぐらしをしているボリスというひねくれた屁理屈オジサン(上記ポスターの写真の人)が主人公で、最初は、なんかルーザー(落伍者)どうしのトークみたいな話かな?と思うのですが…

あるとき、南部出身の家出少女メロディが、突然、ボリスの一人暮らしの家に無理やり住み着いてしまいます。

人嫌いのボリスは、「人生の暗い面」などについて、とくとくと話して、メロディを辟易させようとするのですが…
映画Whatever Worksの写真
…なぜか、メロディはボリスのことが好きになってしまいます。
(その辺は、ウディ・アレンの妄想では?!と思ってしまったが…)

二人は意外にも、幸せな結婚生活を送るのですが、今度は、家出したメロディを探しにきたお母さんが、突然あらわれ、最初は、メロディの選んだ「夫」に憤慨して神に祈ったりヒステリーを起こしているのですが、NYの刺激の中で、「本当の自分」を見出して、眠っていた才能を認めてくれる人にも出会い、ついには、「ポルノ写真家」としてデビューを果たし、二人の男性と同棲し、NYのモードに身を包み、人生をエンジョイ!という感じに変わっていってしまいます。

次に、今度は、またガチガチ南部男という感じのジョージ・ブッシュみたいなお父さんが現れるのですが、こちらも、最初は、お母さんに復縁を迫ったり、神に祈ったりしているのですが、お母さんの新しく生まれ変わった様子を見てしまい、絶望してやけ飲みしていたバーで偶然、語り合った男性の影響で、

これまで、世間の通念に背かないように生きてきたけど…実は…女性が好きでなかった!

ということに気づき、その男性とカップルになってしまいます!!

(お母さんの豹変は、ちょっと、とってつけたような感じだったけど、お父さんの豹変ぶりは、意外感があって、よかったです。バーの会話で、段々、自分の「性的嗜好」に疑いを持つようになるくだりも、さすがウディ・アレンのシナリオという感じで、すごく面白かったです!)

一方、メロディにひとめぼれした青年俳優(イケメン)が、ボリスが嫌いなお母さんの協力もあって、がんばってメロディを口説きます。

このとき、お母さんが裏で、青年に、

今日は、メロディがひとりで午後にユニクロにショッピングに行く予定だから、がんばってね!

と娘の動向を前もって電話で知らせるのですが…

ユニクロ?!

と思ってみていると、主人公がショッピングに行くオシャレなお店として、「ユニクロ」がでてきたので、笑ってしまいました。


…最後まで書いてしまうと、見ていない方に悪いので(もう十分ねたばれですが…)最後は書かないでおきますが、本当に安心して楽しめて良かったです。

ウディ・アレンの映画を全部見たわけではありませんが、私が見た近年の作品中では結構、良くできた作品だと思います。


ちなみに、タイトルの「Whatever Works」の意味は、

恋愛にはなんでもアリ。うまく行くなら形式はどうでもいい

という意味で使われています。


*主人公のボリスが、悪役商会のおじさん(青汁のCMの人)にそっくり!!と思い、そればかり気になってしまいました…

悪役商会の写真
「悪役商会」で検索したら、ちゃんとでてきました。
ちなみに青汁おじさんの名前は、八名信夫でした。


…全然、話は違いますが、同じく「Whatever」で始まるNYが舞台の映画を続けて見たので、私の別のブログに感想とあらすじと写真を載せてあります。

興味がある方はこちらもご覧ください。

(私の、ベリーダンスのブログです…)



JUGEMテーマ:恋愛映画 一般
| サラ | フランスのメディア | 18:45 | comments(10) | - |
フランスのキャラ?ドラちゃんタトゥー
フランスのキャラクターDora写真
フランスのキャラクター・グッズって、どうも可愛さの面で、日本製にはかなり劣るものがあります。

フランスで売ってるものでも、フランス産とは限りませんし…

最近、うちの子がはまってしまったのが、この「DORA」なんですが…

「ドラ」って、「R」が巻き舌で呼びにくいので、私は、

ドラちゃん

と呼んでいますが、娘に、

やめなよー、のび太のママじゃあるまいし…

とバカにされる始末です。

フランスのキャラクター(ドラ)のクッキー
ジョジョ君が、ドラちゃんにはまってしまった理由は、というと…

上の写真のチョコ・クッキーを買うと、中に1つ、シールのタトゥーがついて来て、それを手にぴったんしてあげると、一日中、ずっとドラちゃんとキッキー(本当の名前は知らないけど、ドラの友達のサル)が手にくっついているのが嬉しいみたいです。

チョコ・クッキーを食べたくなると、お菓子が入ってる棚を指して、

ドラちゃん!キッキー!

というようになりました。

普通のクッキーより高いし、体に悪そうなので、あまり食べさせたくない…と思いつつ、いつもスーパーに一緒に行くと、「ドラちゃーん!」とリクエストされて、ついつい、買ってしまいます。

実は、上の子の小さい時は、「絶対にお菓子の買い食いはさせない!!」と決めて、強く守っていたのですが、ある時気がついたら、下の子では、その辺が適当になっていました。

上の子には、なんとなく、

あなたの時だけ、厳しくして、ごめんね…」

という気もします…
本人は、それで良かった、と言っているんですが…ちょっとせつない気分です!

注:
写真の私の手の血色が妙に悪いのがお恥ずかしいですが…このところ、毎日寒いので、写真に撮っても、すごい色になってしまいました。

ジョジョ君は、冷え症の私に似ず、夫に似たようで、血行がいいし、手もいつもあったかいので、よかったです…

JUGEMテーマ:育児


| サラ | フランスのメディア | 00:17 | comments(12) | - |
映画 アニェス・ヴァルダの「プラージュ」
アニェス・ヴァルダのプラージュ(映画ポスター写真)
12月半ばに公開されてすぐに観に行ったので、ちょっと前の話になってしまいますが…

アニェス・ヴァルダの「プラージュ」(Les Plages d'Agnes)を観ました。

夫が、みたいというので、批評もあらすじも読まず、一緒に見に行ったんですが…

アニェス・ヴァルダという人についても、女性監督で、ジェーン・バーキンの映画を作ったことがある、という程度しか知らなかったので、本人についての前知識もゼロでした。

映画は、彼女の人生に重要な役割を果たしてきた「プラージュ」(=ビーチ)を、子供時代から再現しつつ、彼女のかかわった人や、映画のシーンがフラッシュバックしていく…というような構成です。

最初、きのこみたいなおばあさん(=アニェス・ヴァルダ)が画面に登場して、砂浜に、鏡と子供時代の写真を並べながら話を始めたので、

「退屈かも…」

と思ったんですが、実際は、最後まで、画像がキレイでポエティックで、話自体も、ひとりよがりなものではなく、映画のシーンや、昔のアニェスの人生の出来事の再現シーン、少女時代の戦争や68年のムーブメント、アメリカのヒッピーやブラック・パンサーの話なども、上手に織り込まれていて、全然退屈しませんでした。

ともかく、写真が元々専門なせいか、アニェスの作る画像は、映画の一般的なスタイルとは違って、ひとつひとつのシーンが、とてもキレイにきまっているので、映画や写真に興味のある方は、絶対に見て損のない映画だと思います。

パリのダンフェール・ロシュロー近くの下町の名物通り、ダゲール通り(rue d'aguerre)に、突然、砂と電話線を引いて、プラージュ事務所をオープンしてしまったり、かもめのモビールをあちこちにつるしてみたり、とてもオシャレなのに、全然、ねらいすぎた感じがしないところが、貫禄だと思いました。

アニェス・ヴァルダのプラージュ(映画の1シーン)
パリのセーヌ川に、アニェスが船でやってくるシーンも、感動的でした!

そして、人生のパートナー、ジャック・ドゥミとの幸せな暮らしと、彼がエイズで、人生を静かに終えていく様子が、淡々と描かれています。

のみの市で、古い映画のコレクター・カードに、ジャック・ドゥミのカードを見つけて、喜ぶアニェスの姿に、胸がきゅっと痛くなりました。

あと、おまけのようにちょっとジェーン・バーキンが登場しますが、ジャンヌ・ダルクの衣装を着て、馬にまたがったジェーンが、

私のアクセントでは、ジャンヌ役は、絶対もらえないよね…

と言うシーンで、みんな大爆笑していました。

注:
ジェーン・バーキンは、何十年もフランスで芸能活動してるはずですが、イギリス人なので、強いイギリス・アクセントと、フランス語の間違いを多々することで、知られています。

日本人にとってのアグネス・チャンみたいな存在ですね(→違います??)

ジャンヌ・ダルクは、英仏の間の戦争で、フランス側を助けた救国のヒロインなので、イギリス・アクセントであっては、まずい、というわけです。

ちなみに、フランス語の「プラージュ(plage)」には、seance(映画の上映時間)、という意味もあるそうなので、それをかけたタイトルなんだろう、と夫が教えてくれました。


アニェス・ヴァルダの映画を、これから少しずつ見てみたいね!

と夫と話しながら、帰りました。

これが、我が家の、今年のささやかな目標かな…(笑)

☆画像は、ALLOCINEから引用させていただきました。

JUGEMテーマ:映画の感想


| サラ | フランスのメディア | 22:51 | comments(8) | - |
フランス映画「L'Apprenti」(ラプロンティ=見習い)
フランス映画ラプロンティより 牛の写真 
久し振りに(ヴィッキー・クリスティナ・バルセロナぶり)に、夫と映画を見てきました。

これまた久し振りなフランス映画です。

おまけに、私たちが住んでる地方で撮影されたと聞いたので、親戚のおじさん、おばさんたちの間でも、今すごく話題になっています(笑)

フランスの田舎の四季、フランスの酪農農家の暮らし、労働者階級の生活が、すごくリアルに描かれています。

L'Apprenti」(見習い)というタイトルで、15歳の農業高校に通う男の子の話です。
フランス映画ラプロンティより
フランスの職業高校では、ずっと学校に通うのではなく、単位の一部を、実習で取得する制度がある、と聞いたことがありますが、この映画の話がまさにそれで、主人公の男の子は、学業の一環として、1週間、学校の勉強をする一方、次の1週間を、農家で「見習い」として過ごします。

目立った出来事や、ドラマは全然ないので、まるでドキュメンタリーを見てるような感じの映画ですが、まるで日本映画のように、ごくごく淡々と、主人公の周囲の大人たちや、学校の様子が彼らの会話や日常生活とともに描かれています。

俳優さんも、名字が同じ人が3人ずつなど固まっていたので、多分、家族は本物の家族が演じていて、名前もそのまんま本名が使われているようでした。

農家のシーンは、本当にリアルというか、ドキュメンタリー並みで、牛の出産シーンもありました。

参ったのは、豚の屠殺シーンで、あまりにもリアルすぎて、豚肉は当分食べたくなくなりました。

(うちの夫によると、夫が子供のころ、おじいさんの家で屠殺してたテクニックのほうが、映画よりずっと昔風でむごかったそうですが…そういう話は、気が弱いので、聞きたくない!…って感じで…)

主人公の両親は、今どきこんな仕事がフランスにあるのか?と思うような、工場の単純労働をしていて、お母さんは、トドのように肥っていて、お父さんは、1か月シャワーを浴びてないようなベタベタした髪の毛で顔も黒ずんでいます。

この両親が、主人公が小さい頃に離婚してるんですが、男の子が、段々と農家のおじさんに心を開いていき、一緒にそり遊びをしたり、農家の仕事を実地で学んでいくうちに、父親がいなかった溝を埋めていくような展開になります。

この写真でちゃんとイメージが伝わるか心配ですが、フランスの田舎の四季の映像がともかくキレイでした。

このあたり(Haut-Doubs=オー・ドゥー地方)は、車で何度も通ったことのある景色なんですが、農家の暮らしを間近で見る機会はあまりないので、とても面白かったです。

ただし、私たちが観に行ったのが、平日の午後で、高校生が授業の一環で大量に観に来ていました。

この高校生たち(多分50人ぐらい…)が、映画が始まる前から、ずっと興奮して「キャー」と叫んだり、バカ笑いしたり、歌を歌ったり、大騒ぎしていたので、最初は、ちょっと心配していましたが、映画が始まると、ちゃんとおとなしくなりました。

ただし、トドのようなお母さんが、がつがつ食べてるシーンとか、豚を殺すシーンとか、主人公がもう流行ってない流行歌を歌うシーンとかで、いちいちみんなで、

ピュターン!

ピューターーン!

オー、ピュータン!

とつぶやくので、最後には、私まで、「ピューターン!」とつぶやきたくなってしまいました(笑)

(彼ら的には、「putain」は単なる感嘆詞らしい…本当は英語の「shit」みたいな罵り言葉です)


☆画像は、ALLO CINEから転載しました。

JUGEMテーマ:映画の感想


| サラ | フランスのメディア | 19:33 | comments(16) | - |
フランス版マダム・フィガロのパリ特集
フランス版マダムフィガロのパリ特集(写真)
バカンス中、ふだんあまり読まない女性誌を、暇つぶしにパラパラ見ていたところ、マダム・フィガロ誌に「パリ特集」が掲載されていて、なかなか面白かったです。

ちなみに、普通の女性誌として売っている日本のマダム・フィガロ誌と違って、フランスのマダム・フィガロは、毎週たしか土曜日のフィガロ紙(新聞)の付録になっています。

なので、マダム・フィガロ単独で新聞・雑誌のキオスクなどには置いていません。

私は「マダム・フィガロ」のファンでもなく、特にフランスの「マダム・フィガロ」は、日本の20代30代が読む雑誌風ではなく、ちょっとオバ様っぽい感じ(ターゲットは40代以上の富裕層の奥様?)だと思ってたので、こういう売り方をしている、ということに、長いこと気が付きませんでした。

フランス版マダムフィガロのパリ特集2(写真)
「パリ特集」の趣向として、パリの区1つにつき1ページでイメージ写真を載せていて、20区20ページのグラビア写真が出ているんですが、ありそうな設定(12区のパリ・リヨン駅や15区のヴェリブ貸自転車)や、絶対なさそうな設定があって、なかなか面白かったです。

この、10区のサン・マルタン運河に浮かぶお舟なんて、非現実の最たる例。

ジョジョ君が、この写真を見て、「ママン!」と言うので、すっかりいい気分になりました(笑)

ちなみに、パリを愛する有名人へのインタビューも多数掲載されていたんですが、そのうち、心に残ったのが、ある女性(名前、知らなかった…)の言っていた、

ずっとパリに住んでるけど、パリを日本人の女性のような目で見ています。いつも見慣れた風景なのに、『あぁ、なんてキレイ!』って、毎回、新たに感動してしまいます

この、「日本人の女性のような」、っていう形容詞モード(笑)が新鮮でした。

JUGEMテーマ:フランス


| サラ | フランスのメディア | 18:19 | comments(12) | - |

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